これまで、簡易的なシステムレベルシミュレーションを作成し、LTEおよびNRのFR1・FR2(NSA、SA構成)について結果を示してきました。
今回は、特にFR1およびFR2のSA構成に着目し、LTEマクロセルあたりのNR基地局数の最適化について検討します。
評価条件として、ユーザー数および帯域は固定とし、LTEマクロセルあたりのNR基地局数を2〜8の範囲で変化させました。

FR1では、NR基地局数の増加により下位5%ユーザースループットは改善するものの、平均スループットは比較的早い段階から減少傾向を示しました。
特にNR基地局数が4局付近では、平均性能とセル端性能のバランスが比較的良好であり、最適構成の一つである可能性があると考えられます。

FR2では、NR基地局数の増加に伴い下位5%ユーザースループットは改善傾向を示しました。一方で、平均スループットは緩やかに低下する傾向が確認されました。
特に4〜6局付近では、平均性能とセル端性能のバランスが良好であることが分かりました。
基地局密度の増加は距離短縮による性能向上効果と、干渉増加による性能低下効果の両面を持つため、このトレードオフが最適点を形成していると考えられます。
FR1およびFR2の双方において、NR基地局数には最適値が存在する可能性が確認されました。
特にFR1では比較的低めの密度、FR2では中程度の密度においてバランスに優れる結果となりました。






